洗濯洗剤|選択の基本

酸素系漂白剤液体タイプとは|酸素系漂白剤の使い方とは|酸素系漂白剤の使い方

酸素系漂白剤液体タイプとは|酸素系漂白剤の使い方とは|酸素系漂白剤の使い方

酸素系漂白剤とは生地を傷めることなく汚れを落とすことができます。色柄物の色素を漂白せずに、汚れやシミだけに反応して取り除いてくれる優れ物です。

 

酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあります。

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酸素系漂白剤粉末タイプの性質

粉末タイプは水に溶けるとアルカリ性になります。酸素系漂白剤の成分は過炭酸ナトリウムです。過炭酸ナトリウムは過酸化水素と炭酸ナトリウムからできています。過酸化水素は酸化力があり漂白する成分です。アルカリ成分である炭酸ナトリウムは洗浄力があります。そのため、水に溶けると漂白効果だけではなく洗浄効果があり、洗濯物をよりきれいに仕上げます。

 

アルカリはたんぱく質を溶かす性質を持っているので、ウールや、シルクなど、動物性の油脂も溶かしてしまいます。そのため、これらの衣類を酸素系漂白剤粉末タイプで漂白することはできません。万が一、誤って漂白した場合はごわごわになるなど風合いが変わってしまうことがあります。使い方に置いてここが弱酸性の酸素系漂白剤液体タイプとは違う点です。

 

酸素系漂白剤粉末タイプとは、使用後に、水、炭酸ソーダ、酸素に分解します。そのため、シミや汚れ、臭いを取り除く効果は大きいですが、環境負荷も少なく、自然に優しい製品です。

 

しかし、金属のボタンや装飾品が付いている場合は化学反応を起こすので使用できません。同様に金属染料が使用されている生地にも使うことができません。

 

色柄物に酸素系漂白剤粉末タイプを使う時は、衣類の裏など目立たない箇所でテストしてから使用した方が安全です。テスト方法はお湯に濃い目(2倍ぐらいの濃さ)の漂白剤入れ、生地を浸けて、5分ぐらい放置します。その後変色していないか、丁寧に行う場合は白い布を押しつけて色が移らないかを確認します。

酸素系漂白剤粉末タイプの使い方

いつもの洗濯に酸素系漂白剤粉末タイプを加えると、アルカリ性の洗浄力が発揮されてさらにきれいに汚れを落とします。大概の皮脂汚れや食べ物のシミは酸性ですからアルカリ性の漂白剤を加えることによって化学反応して汚れを取り除くことができます。

 

漂白剤は汚れを除去するだけではありません。除菌、殺菌効果を活かす使い方もあります。湿気の多い時期、部屋干しの際に悩みの種となる、生乾き臭も防ぐことができます。生乾きの臭いの原因は、洗濯で除去しきれなかった皮脂汚れやたんぱく質汚れが、湿度や気温など菌を増殖させる条件がそろった所に洗濯物を干すことによって、発生してしまうからです。その生乾きの臭いを取り除くのが、酸素系漂白剤であり、その効果がより大きいのは液体タイプより粉末タイプなのです。

 

しつこい汗の臭いや生乾きの臭いを落とす最善の方法は、通常の洗濯をして脱水した後、酸素系漂白剤粉末タイプをぬるま湯で濃い目に溶かした溶液に1〜2時間つけおきます。その後、すすぎを丁寧にして乾燥させるとより臭いが取れます。汗の臭い、わきがの臭いなどは酸性です。酸素系漂白剤のうちでも、液体タイプは弱酸性、粉末タイプは弱アルカリ性です。臭いと逆の性質の粉末タイプを使用することをおすすめします。

 

色柄もの漂白するには2種類の液を作ります。

 

ひとつはシミ抜き用で60℃のお湯1カップに小匙2の酸素系漂白剤粉末タイプを入れ完全によく溶かし、そこにひどい汚れやシミの部分を浸け込み染み込ませます。シミが取れたら、40℃のぬるま湯3リットルに酸素系漂白剤粉末タイプ小匙6杯の割合の液を作り、衣類全体を1時間ほどつけおきします。最後には丁寧によくすすぎます。

 

これで、シミも除去できますし、全体も浸けておくことによって色柄物も鮮やかに仕上がります。

 

 

それでもきれいにならない汚れや時間が経過してしまったシミ、広範囲な黄ばみには、洗剤と酸素系漂白剤粉末タイプをぬるま湯によく溶かした中につけおき(2時間以内)します。その後よくすすぎます。

 

このシミ落としとしての使い方のポイントは、お湯を使用し、粉末をよく溶かすことです。よく溶け切っていないと、万が一、でき上がりが斑になることもあります。高めの水温の溶液を使うことによって、より効果が上がります。

おすすめの製品

酸素系漂白剤粉末タイプのおすすめは、花王の「ワイドハイタ―衣類用漂白剤粉末」です。

 

かなり前から販売されている商品で、メーカーいわく「シミぬきセンサー」が食べこぼしや取れにくいシミなどに働いて汚れを分解してきれいにしてくれるのです。色柄は鮮やかになる一方、汚れのみ落ちるのを実感できます。筒状の容器も持ちやすく使いやすいです。

 

 

もう一点、おすすめなのが小さい子供や赤ちゃんの衣類に使用したい、赤ちゃん用品メーカーピジョンからから出ている「赤ちゃんの漂白剤ベビーホワイト」です。

 

この製品は果汁やオムツの黄ばみなどを取り除くのに便利です。赤ちゃんにも安心して使える製品で、洗濯物に残留するとよくない界面活性剤を含んでいないのが特徴です。

 

有効酸素が除菌、植物由来の消臭剤が働きます。

 

そして無リン、無着色、無香料の無添加です、月齢の低い赤ちゃんから安心して使えます。赤ちゃん用品を、大人と別に洗濯している時期だけでもこの商品の使用をおすすめします。

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